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桜の都
桜が咲き出したと聞いて上洛。岐阜や名古屋よりはまだ寒くて桜も5分咲きぐらい。

細見美術館の北にある工事中の囲いの中にある桜は満開。以前見たときは満開のときだけ工事の囲いを開いてくれていたのだけど今回は開いていなかった。それにしてもここはいつになったら工事がはじまるのだろうか。
バフチンの初期論考「行為の哲学によせて」を読んでから、カントのアンチノミーをどう乗り越えるのかという問題が、ドストエフスキーの問題であると同時に、バフチンの問題でもあったような気がしてきて、カントの解説書を再読している。京都に行く直前に熊野純彦『カント』を再読し、近代美術館のカフェから疎水沿いの桜を眺めながら石川文康著「カント入門」を再読する。

結局、「判断力批判」が要である気がして、大枚1万500円を払って宇都宮芳明訳注の『判断力批判』を買う。
叡智界の人間の自由が因果と必然が支配する感性界とどう両立するのか。人間の自由とそれを規定する社会の必然性をどう折り合わせていくのか。その問題を、文学作品のなかの主人公をはらはらしながら読んでいくことと、作品自体が完結した話の必然の流れとして読むこと、その2重の読みがあることへと移し替えながら、その問題を考えていこうとしたのがバフチンであるような気がしている。カントのアンチノミーをどう乗り越えるかを作品の中で模索したドストエフスキーの作品に、バフチンが自分の問題の解決を見出したのは、二人がまさに同じ問題を解こうとしたいたからなのだろう。単にドストエフスキーの小説がポリフォニーな小説だというのだけなら、あんな長い「ドストエフスキーの詩学」を書く必要はない。自由が必然の体系としてどう現れるのか(シェリング?)という問題をどうドストエフスキーが解いたとバフチンは見たのか、それを読み取らなくてはいけない。その問題意識で「ドストエフスキーの詩学」を再読しようと思う。
日中も案外寒く、さらに明日から雨になり二月の寒さになると、定食屋でみたテレビが言っていたので、早々と岐阜に帰ってきた。こんどの上洛は4月になってからになりそう。

by takumi1956 | 2008-03-30 00:30 | 京都 | Comments(3)
Commented by yumi at 2008-10-31 21:30 x
う~ん……。
金曜日の夜。さーて、masanaoさんのブログを楽しもーと思っていたら、この文章が分からない。日本語なのに…何回も読んで見たけど…
こんなに分からないなんて…凄く面白くなって来た!!
Commented by takumi1956 at 2008-11-02 13:59
すいません、ゆみさん。
訳わかんないこと書いてしまって。でもこの話を展開するために、今日たった今、ドフトエフスキー全集を注文してしまいました。
まあ、いけるとこまで行ったらええんや、ってな気分です(あぶないな、我ながら)。
Commented by yumi at 2008-11-03 09:35 x
危ないなんて、いいですね~。新たな発見、楽しみにしています。発見というより、パーツが繋がって行く感じかなぁ…。とにかくウキウキなんですね!!
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