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カテゴリ:映画
  • 心の旅路
    [ 2011-02-17 03:19 ]
  • 映画『Vincere(勝利)』で年越し
    [ 2011-01-01 01:43 ]
  • 映画『奥様ご用心』
    [ 2010-08-12 01:08 ]
  • 映画『鳩の翼』
    [ 2010-07-12 22:37 ]
  • 断崖ドラマの原点 『ゼロの焦点』(1961年)
    [ 2009-12-22 17:34 ]
  • 『武士の一分』(2006)
    [ 2009-12-15 03:27 ]
  • 『姿三四郎』
    [ 2009-12-15 03:06 ]
  • 『ゆれる』(2007)
    [ 2009-11-27 01:27 ]
  • 『地下水道』(1956)
    [ 2009-11-05 23:11 ]
  • 映画『草原の輝き』(1961)
    [ 2009-11-04 22:12 ]
心の旅路

映画『心の旅路』。記憶喪失ものの古典的ロマンス。有名なので以前DVDを買ってはいたけど、今夜ようやく観た。
なんとみごとな展開だろう。主人公が、失った3年間の記憶をおもいだしつつ、昔暮らした家路をたどり、玄関をわけもわからずずっと持っていた鍵で開け、振り返ると、愛妻(それを忘れて形ばかりの妻としていたヒロイン)が、かっての名前(スミシー)と呼びかけ、二人抱きあう、ラストシーンはやはり感動的だ。
私も昔住んでいたあの家へ続く道を、そめて思い出の中だけでも、たどることにしよう。

by takumi1956 | 2011-02-17 03:19 | 映画 | Comments(0)
映画『Vincere(勝利)』で年越し
たまたま、サイトで2008年のイタリア映画祭のポスターを見つけ、そのポスターの女優の美しさに目を奪われて必死に調べてそれが、『Vincere』という映画だと知って、アマゾンで英語字幕のDVDを注文した。大晦日に届いたので、この映画を見ながら年越しをした。

ムッソリーニの妻であり息子を生みながら、それが認められず、精神病院に閉じこめられて死んだアイダという女性の史実を映画化。
ともかく主演のジョヴァンナ・メッゾジョルノが鳥肌が立つほどすばらしい。ファシズムに圧殺されたかに見えた彼女の真実は今、あきらかになり、「勝利」した。ジョヴァンナ・メッゾジョルノの内面からほとばしる圧倒的な美しさはまさに「勝利」にふさわしい。
良い新年の迎え方ができた。
by takumi1956 | 2011-01-01 01:43 | 映画 | Comments(0)
映画『奥様ご用心』
『ごった煮』を読んだので、それを映画化したジェラール・フィリップ主演の『奥様ご用心』を見る。

いやこれは楽しい映画。主役ムレ役のジェラール・フィリップもいいけど、それをとりまく女優たちもたいへん素敵。
寝取られ男のヴェーブル(ジャック・デュプー)もいい。

ムレに心寄せる同じ階の人妻マリーがすてきだなあと思ったら、『モンパルナスの灯』、『81/2』のアヌーク・エーメだった。

by takumi1956 | 2010-08-12 01:08 | 映画 | Comments(0)
映画『鳩の翼』
今日は、外国のアマゾンに注文していたヘンリー・ジェイムズの小説を映画化した『鳩の翼』というDVDが来たので、夕方観た。
『眺めのいい部屋』という映画にもでていたヘレナ・カーターという女優が主演の映画。
ロンドンとヴェネチアの両方がでてくるが、どちらも美術・撮影がすばらしく、
とくにヴェネチアの情景はああ、そうだ、こうだったと、ああ、そこにあの人はいた、と思う。



お話は、イギリスの没落貴族の娘と新聞記者とが恋におちたのだけど、貧しさから結婚することができず、そこへ余命幾ばくもないアメリカの大金持ちの娘が現れ3人でベネチアに行くという、三角関係を描いたもの。

演技も撮影も美術もみごとな仕上がりの作品だった。

ヘンリー・ジェイムズの原作も文庫で出ているので買おうかと思案している。

by takumi1956 | 2010-07-12 22:37 | 映画 | Comments(6)
断崖ドラマの原点 『ゼロの焦点』(1961年)
TSUTAYAで『ゼロの焦点』(2009年)の公開に合わせて、松本清張の特集をしていたので、野村芳太朗監督作品の『ゼロの焦点』(1961年)を借りてくる。脚本は橋本忍と山田洋次。あの名作『砂の器』の脚本を書いた二人だ。この脚本家の名前を見て借りた。
日本海の岸辺を失踪した夫の手がかりをもとめて、新妻(久我美子)が調べ歩くシーン。なるほど、これが後の『砂の器』での、ライ病の父と子のさすらいのシーンにつながっているのだなと得心した。(社長役の加藤嘉は『砂の器』ではライ病の父親役を演じた)。
小説では、一貫して、妻の視点から語られていて、妻が自分の推理にもとづいて、能登の岸辺に行くと、犯人の夫である社長に会い、犯人の妻がひとり小舟で冬の荒波にこぎ出し死出の旅路にたったことを教えられる。そこまでの推理が一貫して妻の頭の中だけですすめられ、それが最後に現実と一致するという、ちょっと不思議な感じがする書き方になっている。
映画では、久我美子が自分の推理を、犯人の社長夫人と社長を前にして披露する。それにたいして、社長夫人が真実を語る、という形になっている。新妻の語りに対して、社長夫人の語りが重ねられるという形式になっている。それが人間の真実と悲しみを一層あらわにさらけ出す形になって観ている者の胸をつく。
久我美子もさることながら、汚れ役を演じた有馬稲子もいいが、なんといっても社長夫人役の高千穂ひづる。一時代を築いたお姫様女優でなつかしい。きわだった演技だけに、なんですぐあとに引退しちゃったんだと、残念でならない。(妻がもとパンパン(米兵相手の娼婦)だったことを知りつつも愛し続ける社長役は加藤嘉。出番はすくないがいい役で、いい演技)。
山田洋次はまだ30歳になるかならないかの助監督時代。すでにすぐれた脚本を書いていたのだと知る。
それにしても、サスペンス・スペシャルものがいつも断崖をラストシーンに持ってくるけど、その原点はこの作品にあったのだと知った。
by takumi1956 | 2009-12-22 17:34 | 映画 | Comments(0)
『武士の一分』(2006)
白黒映画ばかりみているので、たまには安心してみれるカラー作品をと思って借りてきた。
うーん、いい。夫婦の情愛、家庭の日常の大切さがじつに細やかに描かれていて、これはほんとうに上質なホームドラマなのだろうと思った。『たそがれ清兵衛』もとてもよかったけど、やはり殺陣のシーンが印象に残り、それだけがほかからすこし浮いてしまう感じがあった(真田広之と田中泯の殺陣があまりに良すぎた)けど、今回は殺陣のシーンが違和感なく日常の家庭劇のなかにはまっていた。木村拓哉も見事に演じきっていて、興業収益トップ(当時)は決してキムタク効果ではない。良い映画だからこそだ。
映像的には家の中を奥行きのある撮り方(ディープフォーカス)をして、長いワンカット(長回し)を使って、木村拓哉、壇れい、笹野高史の三人の表情・動きが同時に見えるようにして三者の気持ちの通い合いをじっくりと撮っていた。主人公の目がみえないだけに、(主人公の主観ショットではなく)苦しむ家族の表情を目の見えない主人公と同時にとらえることができるデープフォーカスの語りが生きていくる。盲目の剣士の秘剣を使った戦いを物語の種にしている原作から、盲しいた主人公とその家族の視線と表情と感情の交錯を長回しとデープフォーカスでとらえる家庭劇を作ろうとした山田洋次の創意がすばらしい(もちろん、さすが藤沢周平だけあって、秘剣を物語の取りかかりにはしていても、小説には妻をおもう主人公の情感が巧みに描かれている。ただ小説では語りが主人公から語りであるのに対して、映画は登場人物全体をみわたす「全知の語り」になっている)。ホームドラマの典型をつくった小津安二郎が西部劇ばりの細かなカットをつないで構成していたのと対称的なやり方で、時代劇のなかにホームドラマをみごとにつくりあげた山田洋次の会心の作といえよう。
by takumi1956 | 2009-12-15 03:27 | 映画 | Comments(0)
『姿三四郎』
黒沢明の『姿三四郎』をDVDで観る。
ずいぶん、カットされているようでそれが残念。
最後の枯れススキの野原での決闘シーンはなんと言ってもすばらしい。
決闘の細部を描くのではなく、画面の中を、ただもう風がふきススキがなびき、空を雲が飛んでいく。
デビュー作にもかかわらず、すでに黒沢の非凡さが遺憾なく現れているシーンだった。

by takumi1956 | 2009-12-15 03:06 | 映画 | Comments(0)
『ゆれる』(2007)
西川美和監督の『ゆれる』を観る。
最初はメソッド演技を学んだオダギリジョーの演技を見ようと思ったのだが、
あまりの映画のおもしろさに引き込まれてそんなこと、どうでもよくなってしまった。
転落死の前からもうぐいぐいとひきつけてくる。
オダギリジョー、香川照之の演技もいいが、
真木よう子の切ない演技もすばらしい。
この3人はずば抜けている。
真木よう子ってこんないい女優だったのかとびっくり。
調べてみたら無名塾に1年いたらしい。なるほど。「もっと使って」と言いたくなる。
脚本も画面構成もすばらしい。すごい監督がいたもんだ。
転落死までも、法廷シーンも、緊張にみちている。
ただ母親の8ミリを観るシーンもいいはずなのに、
それまでが良すぎたせいか、観ている私がなんだかぼんやりしてしまった。
とにかく、あんまりいいので言うことがなくなってしまって困る。
こういう映画が作れるなら、日本映画は大丈夫、と思った映画だった。
by takumi1956 | 2009-11-27 01:27 | 映画 | Comments(0)
『地下水道』(1956)
アンジェイ・ワイダ監督の『地下水道』をビデオで観る。
冥界のような圧倒的なまでの暗さ。この暗さは映画館でそこ観るにふさわしい。
はじめにピアノを弾く芸術家Vladek Sheybalが出てくるが、これが、ロマン・ポランスキーの『戦場のピアニスト』にそっくり。ポランスキーがおなじワルシャワ蜂起を舞台に生き抜いたピアニストを、この『地下水道』の芸術家をモデルにして、俳優エイドリアン・ブロディを髪型までそっくりにして使ったにちがいない。


前半の地上戦のシーンでリモコンのミニ戦車が出てくる。 ゴリアテ (Goliath) という、第二次世界大戦でドイツ軍の使用した、遠隔操作される軽爆薬運搬車輌、とのこと(wikipediea)。ほんとうにこんなものがあったということに驚いた。

主人公とそれを助ける女がようやく川に面した出口にたどり着くとそこは鉄格子ははまっていて出られない。スチール写真では絶望した二人という図になっているが、映画では男は眼がよくみえなくなっており、鉄格子に気づかない。女は目を閉じて休めとやさしく言う。女性のもつ限りない優しさにむしろ心打たれる話になっている。ワイダ映画の女性はほんとうにいい。

ようやく地上に出た中隊長が誰も後から続いてきていないことを知ると、再び地下水道へと潜っていき、画面は本当にだた闇となる、エンディングは胸を突かれる。
すごい映画があったものだ。
by takumi1956 | 2009-11-05 23:11 | 映画 | Comments(0)
映画『草原の輝き』(1961)
映画『草原の輝き』
これも村上春樹がほめていたので借りてきて鑑賞。
この映画のナタリー・ウッドを観ていると、なぜか『17歳のカルテ』のウィノラ・ライダーが思い出された。
監督を調べてみるとエリア・カザン。メソッド演技の創始者のひとり。なるほど、だから、観客の感情移入がされやすいのだなと思う。装飾過剰な演技ではなく、自然ななりきり演技は観客の思い入れがしやすい。その思い入れが、登場人物たちの恋がおわった事を示す終末で、置き去りにされて、ほろにがい思いとなるのだ。
by takumi1956 | 2009-11-04 22:12 | 映画 | Comments(0)




鴨川左岸にて
by takumi1956
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