シャンゼリゼ劇場で、「21世紀のエトワールたち」というバレイ・ガラを観てきた。
どの演者もみごとだったが、2年前の同公演には及ばなかった。あのときは演技が終わるたびに嵐のような拍手で次の演者に移れるかと心配したほどだった。
今回もアメリカ・バレイ・シアターのダニイル・シムキンと、ミュンヘン・バレイ団のルシア・ラルッカが満場の喝采をうけていた。シムキン君はあいかわらずのとてつもない旋回で観客の度肝を抜き、サムエル・バーバーの「弦楽のためのアダージョ」で踊ったラルッカはすばらしい情感あふれる演技で魅了した。
ネット申し込みが最初はうまくいかず、ヨーヨーマを聞き損なったけど、この劇場は出演者の選びもよく、手頃な料金だし、建物も小降りだがアールヌーボーでシックでなかなかいいなと思う。「春の祭典」の初演もここというのもいい。またパリに来たら見に来てみたいと思った。