ヒッチコックの『引き裂かれたカーテン』(1966)を観る。
失敗作との評判があるようだが、決して悪くない。
科学者ポール・ニューマンが東側に寝返る出だしも悪くない(ただすぐに彼がスパイとして乗り込んだのだとわかってしまうのがつまらないといえばつまらない)。彼を国家保安局員グロメックが美術館で追跡するシーンも、さらにその国家保安局員を殺す長いシーン(最後はドイツ人である保安局員をオーブンに顔をつっこませてガスで殺す!)シーンはすごい。バスで逃亡する一連のシーンもはらはらするし、バレイ劇場シーンなどいつものように緊張感に満ちている。
評論家は酷評したが、観客動員は成功したとのこと。それも納得できるおもしろい映画だった。
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/Torn%20Curtain.htm